香川県「ゲームは1日1時間まで」の決定に至ったプロセスを考えると怖い

香川県が発布した、高校生までの県民において、ゲーム、インターネットの利用時間を60分~90分まで、と定めた条例について様々な物議を醸しているが、その決定事項の評価よりも、決定に至ったプロセスの方が気になる。

 子育てにおける躾は多様であり、ゲームの時間制限に関しても、1日の時間で縛るのか、1週間○○時間までとまとまった時間で縛るのか、曜日で縛るのか、今の子育て世代の親であれば、そのバリエーションの多さを理解するのは容易な事だと思う。

ちなみに昔(1985年~)私は週に2日好きなだけやってもいい(といっても実質は3時間程度)という事になっていた。 

 もっとも本件は「インターネットの利用時間」が含まれる事に注意を払いたい。

現代であれば、プログラマーとしての知識を早期に養わせたいために、パソコンを利用して学習の機会を与える親も少なくないだろう。

 

そういった多様性と時代背景がある実態を正確に認識している議員がいるのであれば「1日60分」という、不自然な縛りより、より効果的で柔軟性のある草案を提出できたのではないか?と。

それが出来ないのは「実態を把握出来ている議員」よりも「個人の価値観を優先させる議員」の影響力の方が大きいからに他ならない。

 

高浜町の元助役ではないが、強大なワントップの一言で決まったのか、同じ価値観を持ち合わせる世代、グループがマジョリティとしてまとまっているか、は分からない。

が、結果として香川県は子育て世代の意見をほとんど汲み取れていないという事に関連づけられる。

 

果たして、かような議会が支配するエリアに、若い親たちは「住みたい」と思うだろうか?