椅子に座っていない森田県知事が叩かれる理由になかなかたどり着かない見識者
台風15号の発生時、森田知事が登庁してなかったり、別荘に行っていたりで、バッシングを受けているが、見識者のコメントが何を言っているのか分からない。
まるで県庁のデスクに座っていない事を「悪」と定義しているようにしか聞こえない。
仮に、森田県知事の罪量を計るとすれば、市庁舎にいた、いなかったで、被害の多寡にどれくらいの差が出たかでしかない。
団体組織において、トップが最も影響を及ぼす行為は決定権であって、実行力ではないと認識しているが、県という組織は特殊なのだろうか?
仮に、以下A,B,Cのケースのうち、どれが最善だと思う人が多いか。
(このケースの違いの本質を見抜ける人はどれくらいいるだろうか。)
ケースA
知事は、災害発生時、被害の及ばない地域でずっとゴルフをしていた。
しかし迅速で的確な指示を飛ばしており、対応は万全で、犠牲者もゼロだった。
ケースB
知事は、被害発生時、すぐ登庁して災害対策にあたったが、多くのノイズに振り回され、結果、初動対応に大きな遅れが生じ、数名の犠牲者を生んだ。
ケースC
知事は、被害発生時、すぐ登庁して災害対策にあたり、かつ指示内容も適切だったおかげで、犠牲者はゼロだった。
日本人(だけではないと思うが)って、ポーズや建前を優先するあまり、実を捨てる、非合理な潔さがある気がする。
そして、それが美徳と感じる時もある。